2011年6月18日(日)
13:00 – 18:00
講師:桂英史
この日は、ラジオドラマを作るためのワークショップが開催されました。
ラジオドラマというと、シナリオを作らねば!と思っていたのですが、まず最初に、寺山修司による「いつも裏口で歌った」という1961年のラジオドラマを聞いてみるところからスタートしました。実はこのラジオドラマは、おおよそのシチュエーション設定をもとに、当時寺山がつきあっていた九条映子(後に寺山修司の妻になる)との親密な会話を中心にして、オールロケで録音された素材をもとにして構成されています。浅草の町中や、屋形船の上など当時の東京の雰囲気も効果的に背景音としてこの作品を構成している要素になっています。
この作品を分析することからスタートして、下記のようなメニューでワークショップは進みました。
- 寺山修司 「いつも裏口で歌った」(1961) を聞いて、分析する。
- 高山明 「山口市営P」(2008) を聞いて、分析する。
- 東京芸術大学授業内成果作品 「おじいちゃん、忘れないよツアーin 伊勢佐木モール」を聞く。
- ラジオドラマへのアプローチにもいろんなパターンや可能性がありそうだ。
- 技術レク(録音テクニック&Audacity使い方)
- フィールドレコーディングしに行く。
- Audacityで編集
- 発表&コメント
ラジオドラマといっても、シチュエーションの設定とフィールドレコーディング、そして編集でドラマチックな構成が作れる、ということを認識してワークショップは終了しました。
以下にいくつかの成果をはっておきます。
エレベーターの作品などは、周辺の環境音だけで構成されているのに、なんだかSFチックな作品になっていて、面白いですね!今後も、このようなラジオドラマ(小作品)が、こらボレーターの手で作られて、ラジオのコンテンツになっていく予定です!